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古物商許可の申請を自分でやってみた

古物商亜許可申請を自分でやってみた 起業・ビジネス
意外とカンタン!

こんにちは!流されるままに夫の副業の手伝いとして社長になった女、うつきかずです。

このたび、お客さんの中古品を買い取って他のお客さんに販売する可能性が出てきました。

中古の売買には古物商許可の申請が必要という事で、行政書士さんに頼んでも良いようですが、
調べたら自分でもできそう、と思ったのでやってみました。

古物商許可って何?

古物商とは、古物(中古品)を売買・交換などをする個人や業者の事です。

古物を売買する人は営業所がある都道府県の警察署で許可を受けなければならない」と法律で決まっています。

盗品や、不正に入手したものをお金に換えてしまう人がいるので、犯罪の防止や早期解決のために警察署に届出するようです。

古物商の許可を取らない等、法律に違反すると、
懲役3年または100万円以下の罰金が課せられますので、中古品を販売する場合は必ず申請しましょう。

申請書をもらいに警察署へ行く

とりあえず、難しい事は考えずに会社がある土地の警察署へ書類をもらいに行きます。

警察署の「生活安全課」というところへ、予約の電話もせず、ふらっと行ってみました。
私の行った警察署の生活安全課は2階の端にありました。

受付のような場所もないし、入っていいのかわからなかったですが、ドアは開いていたので、勇気を出して入ってみた所、
中にいた方に「誰?何?」というような顔をされてしまいましたが、

私「古物商の申請書をください」

とお願いしたら、

警さん「書類を用意するので、廊下でお待ちください」

と言われて廊下で10分ほど待ちました。
あんまり申請する人がいないんでしょうか?あまり慣れてないみたいです。

「古物商の方~」と呼ばれて、
警さん「役所で身分証明書をもらって、19,000円の証紙を持ってきてください」

と言われて、書類をもらうイベントは終了です。

警察署でもらった書類
  • 申請書一式
    • 許可申請書 別記様式第1号その1(ア)、その2、その4(会社情報を記入)
    • 許可申請書 別記様式第1号その1(イ)(代表者情報)
    • 許可申請書 別記様式第1号その3(営業所情報)
  • 誓約書
  • 略歴書
  • 提出するものの一覧

あれ?ネットには警察署で詳しく説明してもらえると書いてあったけど、説明ほぼなかったぞ?
書き方の参考見本とかもないし・・・。
まあいい。ネットで調べながらやってみて間違ってたら直せばいいや。とゆるい気持ちで挑みます。

申請書類に記入する

早速頂いた申請書を記入していきます。

許可申請書 別記様式第1号その1(ア)

会社名・会社住所・代表者名・生年月日・代表者住所・主として取扱う古物の区分 などを記入します。
主として取り扱う古物は、一つしか〇を書けません。弊社はパソコン関係が多いので、事務機器類にしました。

許可申請書 別記様式第1号その2

営業所の住所などを書いていきます。
弊社は自宅が営業所なので、自宅住所を書きました。
取扱う古物の区分欄は複数〇を付けて良いようなので、機械工具類にも〇しました。
全部に〇をつけても良いようですが、説明を求められると困るので、使いそうなものだけにしました。

許可申請書 別記様式第1号その4

これは自社のホームページのURLを書くものです。
ホームページが無ければ不要です。

許可申請書 別記様式第1号その3

その他の営業所・支店などがあれば記入します。
弊社は支店などありませんので不要でした。

許可申請書 別記様式第1号その1(イ)

役員の情報を書きます。
弊社は夫と私の二人が役員なので、二人分書きます。

誓約書

1未成年 2破産者 3犯罪を犯して刑の執行後5年経っていない 4違法行為を行う恐れがある人 5暴力団員の命令や指示を受けてから3年経っていない 6住所不定 7と8古物商許可を取消し・返納してから5年経っていない 9心身の故障により管理者の業務を実施できない
いずれにも該当しないこと。

上記の内容に該当しないことを誓約する書類です。真っ当に生きてきた人なら何の問題もありません。

日付・住所・氏名を書きます。本人が書くものだと思うので、夫の分は自分で書いてもらいました。

もらったのは一枚でしたが、役員2人分必要なので、コピーしました。

略歴書

こちらも2枚必要なのでコピー。

最近5年間の略歴を書くとの事です。

私は、5年前はパートで働いていて、やめてすぐ起業しましたので、

XX年XX月 ●●社にパート従業員として入社
□□年6月 ●●社を退社
□□年7月 合同会社△△を設立
以後、現在に至る。

と、書きました。

パートは5月に辞めたと思っていましたが、有給消化の6月があったのですぐ起業できたように見えますね。

空白期間があるとダメなようなので、間が空いているなら、起業準備期間とか就職活動期間とか書くと良いみたいです。

夫さんは20年勤めている本業の会社と、副業で起業した自分の会社があるので、

XX年4月 ●●株式会社 入社
△△年9月 合同会社△△ 入社
以後、現在に至る。

と夫が自分で書きました。

最終学歴は遠い昔なので書かなくてよかったです。

職を転々としている方などは、もらった書類の枠では足りないかも知れないので、Wordとかで自作してしまっても大丈夫だと思います。

申請のための書類を集める

古物商の申請のために色々と証明書類を提出する必要があります。

弊社は役員二人(私と夫)で、二人分の証明書が必要なので、役所へ行ってそれぞれ取得してきます。

古物商申請のために準備・取得したもの
  • 履歴事項全部証明書
  • 住民票(二人分。本籍記載・マイナンバーなし)
  • 身分証明書(二人分
  • 会社の定款(コピー)
  • 収入証紙 19,000円分

履歴全部事項証明書と定款のコピーは法人やってる方は何度も提出したことがあると思います。

履歴全部事項証明書は法務局や、法務局証明サービスセンターなどで取得しましょう。(600円)
定款のコピーは印刷しましょう。

住民票も引っ越しなどで取得したことがあると思います。(300円×2)

ちょっとてこずったのは、身分証明書!(300円×2)

住民票は妻が夫の分を簡単に取得できたのですが、身分証明書は委任状が必要との事で、
委任状の用紙をもらって一回帰って、
夫に委任状を書いてもらって、
もう一度役所へ行くという二度手間がかかりました。

この記事を読んでくれた方は、委任状を用意してから役所へ行きましょう。
検索すれば大体の市町村の委任状がダウンロードできると思います。
印刷がもったいない・めんどくさい・ダウンロードファイルが見つからないと思う方は、
役所へ行けば無料でもらえます。

収入証紙は交通安全協会で買いました。
運転免許証の更新の時に証紙を買いに行くところです。
こんな大きい金額のものも買えるんですね。

申請書類を警察署に提出する

全ての書類が揃いましたので、いざ、警察署へ!
扱う古物の説明とか必要かもと思って、会社案内の資料など持参して挑みます。

書類をもらった生活安全課へ突入!予約電話などしない!

私「古物商の申請をお願いします」

と書類一式を渡します。
書類の確認をしてもらうのを待っていたら、

警さん「ホームページがあることを確認できるものありますか?」

と聞かれたので、そんな確認取られるなんてネットに書いてなかったよー。と戸惑いましたが、会社案内のパンフレットを渡したらOKでした。持って行って良かったです。
URLが載ってる名刺とかでも良かったかも知れないです。

そこからもうしばらく待ちまして、

警さん「今日、古物商の担当者がいないので、今確認出来ないんですけど、何かあったら電話します。」

あなた担当者じゃなかったんかーい。
と心の中で軽くツッコミ入れながら、「よろしくお願いしま~す」とご挨拶して帰ります。
担当者がいなくてもちゃんと受付けてくれました。

警察所から電話が来たら古物商許可証を受け取りに行く

書類を提出したら、あとは電話を待ちます。

40日ほどかかると書いてありましたが、1月22日に申請して、3月8日に電話が来ました。
46日後でしたのでちょうどいい日数ですね。

「明日の午前中受取りに行きます」と伝えて、早速受取りに行きました。

古物商許可証

特に書類の不備などなかったようです。良かった。

受け取りの時に、『古物商のプレート』を作ってください。との事でした。

古物商プレートを作る

プレートを作らないと法律違反となり、処罰の対象になるようなので、ネットでサクッと安くて良さそうなお店を見つけました。

注文したら、県名・区分・登録番号をメールで送って5日で届きました。(1080円)

古物商プレート

アクリル板で、想像より透き通ったプレートでしたけれども、オシャレだしOK。
何かあったときの予防的に作りましたので、急に警察官が来てもあわてないように下駄箱にしまっておきました。

本当はどこかに掲示するもののようですが、自宅兼本社で、あまり事務所っぽい感じを出したくないので、いつでも取り出せる場所にあれば良いかなと思います。

古物商許可が取れるまでにかかった金額と日数

古物商許可を取ろうと動き出してから、一連の作業が終わるまでに、計56日かかりました。

  1. 警察署に書類を取りに行く(1日)
  2. 役所等で必要書類を取得する(2日)
  3. 書類を提出する(1日)
  4. 連絡を待つ(46日)
  5. 許可証を受け取る(1日)
  6. プレートを購入する(5日)

古物商許可取得にかかった金額は、約20,800円でした。(役員二人の場合)

  1. 証紙代(19,000円)
  2. 住民票・身分証明書(300円×4)※二人分
  3. 履歴全部事項証明書(600円)
  4. その他(コピー代・ガソリン代・おやつ代)※計算に入れない

まとめ

行政書士さんにお願いすると安心ですが、打合せなども必要ですし、2万~5万ほどかかるようなので、自分でできて節約できました!

書類を書く内容は、住所氏名など簡単な項目ばかりですので、難しくはなかったです。

役員の多い会社さんだと取得する書類の枚数が多くなりますので、少し大変かも知れません。

古物商許可申請は、会社設立や決算申告などの手続きと比べたら簡単な部類に入ると思いますので、古物商を始めようと考えているあなたも気軽に挑戦してみてください(*’ω’*)

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